これまでこの連載では、「脱毛＝生活ケア」という考え方を通して、
“清潔を整えること”は、自分を支え、そして誰かをも支える行為になりうる——
そんな考え方をこれまでの連載で見つめてきました。
一般的に「介護脱毛」と聞くと、
“汚れを防ぐ”“肌トラブルを避ける”といった衛生面の対策として語られることが多いですが、
私たちが大切にしているのは、清潔をめぐる“気持ちのケア”という視点です。
介助する側・される側の双方に生まれる
「申し訳なさ」「できなくなる寂しさ」「気遣い」「手間」といった小さな”心のひっかかり”が、
日々の快適さや穏やかさに影を落とすことがあります。
清潔を“任せる”ことの裏には、やはり「気持ち」の葛藤が少なくないのです。
清潔を整えるというのは、からだのためだけでなく、
そうした気持ちの負担を事前に減らしておく準備でもある——。
この考え方については、本サイトの理念として、
👉 「脱毛＝生活ケアという考え方。清潔と尊厳を守るために。」
で詳しくお話ししました。
前回はその入り口として、湘南美容クリニック（SBC）の無料カウンセリングを体験。
医療脱毛は単なる見た目の美容ではなく、「清潔を整える準備」＝生活ケアの一部であることを実感できました。
今回は、男性専門のゴリラクリニックを訪ね、
“男性の清潔ケア”がどのように支えられているのかを、現場で確かめてきました。
黒を基調とした落ち着いた内装と、“気兼ねのなさ”が印象的。
入口はわかりやすく、黒を基調とした落ち着いた内装。
受付まわりはシックで清潔感があり、
初めて訪れる人でも自然に腰を落ち着けられる空気がありました。
待合には5人ほどの男性客。年齢は20〜40代と幅広く、
それぞれが静かに順番を待っている様子でした。
男女混在の空間に比べて、周囲の目を気にせず過ごせる——
この“男性だけの空間”という安心感は、私には想像以上に大きく感じられました。
受付にはフリードリンクもあり、BGMは控えめ。
全体的に、医療機関というよりも、
落ち着いたヘアサロンや、静かなセルフケアスペースのような、
「自分を整える時間をゆっくり過ごせる場所」という印象でした。
ゴリラクリニックの掲げるビジョンは
「この国を、自信あふれる男性があふれる国へ」。
そうした理念が、空間の設計や雰囲気からも自然に伝わってくるようでした。
“避ける”ではなく“理解して扱う”——男性専門ならではの視点。
カウンセリングを担当してくれたのは男性スタッフ。
穏やかで丁寧な口調が印象的で、最初の緊張がすぐにほぐれました。
説明内容は、脱毛の仕組みや毛の周期、肌への反応、痛み対策など、
私にはわかりやすく整理されていると感じました。
途中で男性医師に交代し、
肌の色や毛質の個人差、特に男性の肌の特徴について説明がありました。
男性は女性よりも肌が濃い傾向があるため、照射設定の判断が難しい場面もあります。
経験を積むことで“どこまで安全か”の見極めがしやすくなると考えられています。
私は日焼け気味の肌で、SBCでは「照射不可」と案内を受けましたが、
ゴリラクリニックでは
「照射は可能。ただし慎重に設定する必要がある」という説明でした。
違いについて質問したところ、
機械の違いというより、男性専門として積み重ねてきた判断経験の違いだと思います。
という言葉がありました。
リスクを避けようとするのではなく、
“その人の肌の状態を丁寧に見たうえで判断する”という姿勢が、
私には安心につながりました。
男性専門ならではの経験が、
こうした説明の中に自然に表れているように感じました。
介護脱毛への理解を深めながら、今から整える意識へ。
カウンセリングでは、マイクロスコープで肌の状態を拡大して見せてもらいました。
自分の毛穴や肌質を“客観的に見る”のは初めてで、
普段の生活では気づかない細かな違いに驚きました。
その流れで、肌質改善に関する案内もありました。
私が受けた説明は落ち着いていて、
選択を急かされるような印象はありませんでした。
「肌を知ることが清潔を保つ第一歩になる」という話は、
生活ケアの観点からも納得できました。
また、会話の中で「介護脱毛」という言葉にも触れられました。
この考え方が出てきたのは7年ほど前からと言われています。
最近は50代の男性も増えていますね。
45歳は少し早い方ですが、今のうちから整えておくことで安心に繋がる方も多いです。
“いつかのため”ではなく、
“今の生活を整えながら、将来の負担も軽くする”という考え方。
その両面があるからこそ、
今の自分がどう向き合うかを自然に考えさせられる時間でした。
詳細情報と判断材料
いくつか印象に残った情報を、私の受けた説明として整理しておきます。
（料金・内容は時期や院によって変わる可能性があるため、あくまで“私の体験時点”の情報です）
■ 剃毛方法
長い部分はハサミで短くし、仕上げは5枚刃のT字が扱いやすいと案内されました。
（SBCでは眉用シェーバーを勧められたこともあり、院ごとに考え方が違うのだと感じました）
■ 麻酔
痛みへの備えとして、私が相談した際は「最初の数回は麻酔を使う方が多い」と説明がありました。
“麻酔必須”という形ではなく、選択肢としての提案という印象でした。
■ VIO施術（性別について）
VIOは男性施術者が担当していると説明を受けました。
恥ずかしさへの配慮として安心しやすいポイントだと感じました。
■ 契約体系
料金ページには出ていない部分も含めて、私の訪問時には以下の案内がありました。
- ヒゲ：18回コースの案内があった
- 全身：7回コースの案内があった
- コース終了前に満足した場合の返金についても説明があった
公式サイトには載っていない部分もあるため、
実際の内容は“その日の説明で確認する必要がある”と感じました。
■ 予約傾向
平日昼は比較的余裕があり、夜や土日祝は混みやすいと案内されました。
実際に待合でも、曜日・時間帯によって混み方が変わりそうだと感じました。
■ 3院の説明の違い（案内として受けた内容）
カウンセリングの中で、院ごとの特徴の“印象の違い”として次の案内がありました。
- ゴリラクリニック：男性専門の安心感や、説明の丁寧さが特徴として語られることが多い
- メンズリゼ：通いやすさ、料金体系の分かりやすさを重視する方が多い
- SBC：始めやすさや相談のしやすさで選ぶ方もいる
医療機関として優劣をつける話ではなく、
“どんなポイントを重視する人が多いか”というニュアンスの案内でした。
ここまでの説明で、
「どの院が優れているか」ではなく、
“自分の生活スタイルに合う安心感はどこか”
という視点が自然と整理されていきました。
印象：丁寧さの中にある“男性専門”の信頼
カウンセリングを終えて感じたのは、
「ここなら自分でも続けられそうだ」という、静かな安心でした。
これまでは、
「どこでも同じなら安いほうがいい」
という気持ちが少しだけありました。
しかし実際に話を聞き、肌を見てもらい、
ひとつひとつ丁寧に説明を受ける時間を過ごす中で、
“安心の感じ方そのものが院によって違う” ということに気づきました。
SBCでは入りやすさが、
ゴリラでは男性専門ならではの説明の細かさや、落ち着いた雰囲気が印象的。
その違いは優劣ではなく、
“安心の種類” の違いだと私は受け取りました。
特にゴリラクリニックでは、
男性の肌・毛質の特徴を踏まえた説明が続き、
「自分の状態をきちんと理解してもらえている」という感覚がありました。
私は日焼けしやすい肌質で、
SBCでは「照射が難しい場合がある」という説明がありましたが、
ゴリラクリニックでは “照射できる範囲について慎重に判断したうえで案内してくれた” という印象を受けました。
それが、
「ここなら任せてもいいかもしれない」
という気持ちにつながったのだと思います。
最終的に強く残ったのは、
“男性専門として積み重ねてきた経験の厚み” が自然と感じられるということ。
特別に強調されるわけではなく、
説明や空間のつくり方、スタッフの立ち居振る舞いの中に、
静かに存在している安心感でした。
「どこが正解」ではなく、「どんな安心を求めるか」で変わる。
| クリニック | 向いている人 | 特徴（印象） |
|---|---|---|
| SBC | 料金を抑えて始めたい | 始めやすく通いやすい印象 |
| メンズリゼ | 通いやすさ・説明の明瞭さを重視 | 説明が整理されていて相談しやすい |
| ゴリラ | 男性専門の安心感を求めたい | 男性専門ならではの配慮を感じた |
どのクリニックが“正解”ということではなく、
自分がどんな安心を求めるかで選び方が変わります。
今回の体験を通して感じたのは、
どれを選ぶか以上に、
“ここなら自分の身体を任せてもいい”と感じられる場所を見つけることが大切だと実感しました。
それこそが、将来に向けて“清潔を任せる準備”を始める、最初の一歩なのだと思いました。
今から“安心して任せられる経験”をしておくことは、
将来の自分が“人にうまく頼れるようになる”ことの第一歩になります。
まとめ：清潔を整えることは、思いやりの形。その一歩を安心して踏み出せる環境。
男性専門という環境の中で感じたのは、
「恥ずかしさに配慮された空気づくり」が、ごく自然に行われている ということでした。
特別に構えた配慮というより、
これまでに積み重ねられてきた経験が、
説明の仕方や空間のつくり方、スタッフの対応に静かに反映されている——
そんな印象が残りました。
医療脱毛がいま“美容”から“生活ケア”へと広がりつつある中で、
ゴリラクリニックは
「気兼ねなく相談できる場所」
として私は安心感を覚えました。
清潔を整えることは、
自分の快適さを守るだけでなく、
いつか誰かに支えてもらうときの気まずさや負担を減らすことにもつながります。
その最初の一歩を、安心して踏み出せる環境がここにはありました。
清潔を“整えておく”ことは、未来の自分のためであり、
誰かのための思いやりでもある。
次回は、
“通いやすさ・続けやすさ” の視点から
メンズリゼのカウンセリング体験をレポートしていきます。
判断の順番や、後悔しにくい考え方をまとめたガイドはこちらに整理しています。
→40代男性の介護脱毛 完全ガイド｜必要性・後悔・回数・料金・クリニック選びまで“全部わかる”1記事
介護脱毛に向き合う理由や、
なぜ40代で始めようと決めたのか──
私自身の物語はこちらにまとめています。
→40代男性の介護脱毛｜介護現場20年の私が「今こそ備える」と決意した理由
※本記事は体験に基づく個人の感想です。
※料金・キャンペーンは時期により変更される場合があります。
